「糖鎖」は細胞ひとつひとつの細胞膜の周りに存在しています。

 

ちょうどキウイの皮に生えている細かい毛のようにです。

 

糖鎖は８種類の必須の糖を原料に

細胞内で糖転移酵素によりつくられます。

 

 

 

１個の細胞の細胞膜の周りに約１０万個程がついていますが

現代人は６０％ほど減ってきています。

 

糖鎖は細胞のアンテナのような働きをします。

 

具体的には、異物、細菌、ウイルスなどの識別で

細胞同士の情報交換、ホルモン作用、免疫反応に関わっています。

 

さらに、異物の排除など生命機能にも関わっています。

 

 

 

「必須」とは身体の中では合成できず

外から補給しなくてはならないということです。

 

8種類の必須の糖が不足すると

糖鎖が不完全だったり数が少なくなり

情報を受け取ったり発信することができ難くなります。

 

ちょうど電波は流れているのに

アンテナが壊れていて音をキャッチできず

ガーガー、ビービー鳴っているだけのラジオのようです。

 

糖鎖の不全によって起こる疾病は

がん、アレルギー、花粉症、ぜんそく、糖尿病、アルツハイマー、認知症、精神疾患

関節リウマチ、高血圧症、、膠原病、脂質代謝異常、感染症、胃潰瘍、甲状腺障害

など多岐に渡ります。

 

特にがんや自己免疫疾患、アレルギーなど

最近増えている病気の大きな原因であることは注目点です。

 

 

妊娠に関しても糖鎖は大切な役目をしています。

 

 

いくらホルモンが分泌できていても

細胞のアンテナである糖鎖が不足しては

ホルモンの情報をキャッチすることができず

卵子や精子の成熟に不利です。

 

ホルモン剤を投与しても

糖鎖が不足しては

ホルモン剤の働きを充分には期待できません。

 

 

 

また、精子と卵子が結合する受精の際も

糖鎖はお互いを認識し合う為に重要な役割を果たします。

 

 

糖鎖の不足は

妊娠の成立に不利です。

 

 

 

以前は普通の食生活で糖鎖の原料の糖は摂れていたので

糖鎖のことは考えなくても大丈夫でした。

 

しかし現在は普通の食事では必須の糖が摂れない時代です。

 

糖鎖の不足は現代人の生殖能力が落ちてきた

大きな原因の１つと言われています。

 

 

 

また、糖鎖は赤ちゃんの脳の栄養としても大切です。

 

赤ちゃんがお腹にいる時から

お母さんが糖鎖をしっかり作れる食事をしていると

胎内の赤ちゃんの脳は神経回路が効率よく豊富に形成されるということです。

 

 

 

 

 

このように大事な糖鎖ですが

現代人に減ってしまった詳しい原因としては

・原料の糖鎖栄養素が食品から取れ難くなっている

・糖鎖を組み立てる時に必要なビタミン・ミネラルが不足している

・ストレスや環境汚染

と言われています・・・

 

 

 

 

 

 

妊娠前、妊娠中も妊娠後も

ホルモンをしっかりと受け取れることは大切です。

 

 

糖鎖栄養やビタミンミネラルの不足がないようにしたいですね。

 

 

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