黄体機能不全①
2017年8月9日
黄体機能不全とは女性ホルモンの一つである「黄体ホルモン」を分泌する
「黄体」がうまく機能しなくなる疾患です。
不妊症や流産の原因にもなる「黄体機能不全」ですが
知名度はまだ低いです。
「黄体ホルモン」によって基礎体温が高くなり
子宮内膜も厚くなり
妊娠し易い状態が整います。
黄体が充分、機能しないため
黄体ホルモンの分泌量が減少すると
正常な生理周期になりませんし
子宮内膜も厚くならず
妊娠の準備ができません。
では、「黄体機能不全」の原因は何でしょうか?
黄体機能不全の原因は3つ考えられます。
1つ目としては脳下垂体から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と
「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌が低下し
卵胞や黄体の発育が悪くなるためです。
2つ目としては黄体ホルモンに対する子宮内膜の感受性の悪さです。
子宮内膜の感受性が悪いと黄体ホルモンが正常に分泌されていても
子宮内膜はしっかり反応できず内膜が厚くなりません。
3つ目として卵胞発育不全、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などの
疾患があり、ホルモン分泌が妨げられてしまう場合です。