不妊の原因の30%は糖鎖異常
2017年10月13日
糖鎖(とうさ)とは
単糖類が複雑な組み合わせで鎖状につながった物質のことです。
糖鎖は細胞の表面に「うぶ毛のように生えている」と言えます。
数としては約10万
「果物のキウィの表面の産毛」を連想すると分かり易いです。
働きは「情報伝達」です。
卵子と精子も例外ではありません。
卵子の糖鎖には「私は卵子よ!」と
精子に教える暗号コードが組み込まれています。
精子の糖鎖には「卵子を見分けて進入しよう!」という
暗号コードが組み込まれています。
卵子と精子の糖鎖どうしがコミュニケーションをとり
受精が成り立ちます。
不妊の原因は様々ありますが、
糖鎖が正常に働かない状態では
卵子と精子が正しく認識しあわないために
受精が行われ難いです。
不妊の原因の30~40%は糖鎖異常といわれるほど
糖鎖は重要な役割を果たしています。
糖鎖栄養素が不足した場合
女性では卵子の受精能力が低下
男性では精子が奇形になる率が高まる
ということも明らかになってきました。
「顕微授精するから大丈夫」とはなりません。
受精だけでなく
糖鎖は受精卵の分裂と
胎児の成長にも大きく関わるからです。
現代人は精製された穀物を食べ
ストレスや食品環境の悪化などが重なり
糖鎖栄養は慢性不足の状態です。
本来10万個あるべき糖鎖の数が
現代人は3万~4万個に減っているということです。
糖鎖栄養を意識して積極的に摂ることが必要です。