妊娠に必要な糖鎖栄養①
2017年10月20日
妊娠・出産には糖鎖が元気なことは大事なことですね。
では、どうしたら糖鎖を元気にできるでしょうか?
ポイントは糖鎖をつくっている「単糖」です。
「単糖」とはブドウ糖とかグルコースなど
「これ以上分解できないよう最小単位の糖」をいいます。
自然界には200種類以上の単糖がありますが
糖鎖はその内の8種類の単糖が
いろいろなパターンで鎖のようにつながってできています。
そのつながり方の違いが
身体のさまざまな情報を分別・整理して伝えています。
つながり方は約5000種類が見つかっていて
最終的には20000種類ほどもあると予想されています。
たくさんの情報を処理しているのですね。
その中に妊娠に必要な色々な情報もあるのです。
糖鎖を構成する8つの単糖は
それぞれ得意技をもっていますが
手をつなぎ糖鎖となることで
種々の情報管理に対応します。
8つの単糖と得意技を上げてみましょう。
①グルコース(ブドウ糖)
一般的にはブドウ糖といわれます。
体内では主にエネルギー源になるとともに
免疫活性化作用があります。
②ガラクトース(乳糖)
がんの成長や転移を阻止するなど
免疫系に重要な働きをします。
③マンノース
マクロファージを活性化します。
④フコース
がんの成長・転移を抑えます。
⑤キシロース
殺菌作用、病原体、アレルゲンの結合を阻止します。
⑥N-アセチルグルコサミン
がんを抑制し関節炎を改善します。
⑦N-アセチルガラクトサミン
がんの進行を抑えます。
⑧N-アセチルノイラミン(シアル酸)
細胞間の情報伝達のオン・オフを決めています。
脳の発達に欠かせません。
つづく