不妊 ①甲状腺の働き
2017年11月10日
甲状腺疾患は女性に多い疾患です。
甲状腺の亢進症と低下症は不妊との関係や流産率の上昇が報告されていますので
甲状腺の機能は良好にしておきましょう。
甲状腺はのど仏の下にある蝶のような形をした臓器です。
甲状腺に異常がない時は、触っても分かりませんが
甲状腺の病気に罹ると腫れて大きくなったり、硬くなったりと目立つようになります。
甲状腺は「甲状腺ホルモン」を合成し分泌する働きがあります。
≪「甲状腺ホルモン」の働き≫
・基礎代謝率の亢進
・成長の促進
・精神機能への刺激
・心機能の亢進
・血流量の増加
・胎児の発育に関わります。
≪甲状腺ホルモンのコントロール≫
甲状腺は脳の下垂体から分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」によって
コントロールされています。
下垂体は視床下部から分泌される「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)」によって
コントロールされています。
甲状腺ホルモンはT4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)に分かれます。
甲状腺ではおもにT4をつくっています。
このT4が肝臓に運ばれT3になり、ホルモンの働きを発揮します。