胎児に影響のある感染症について
2017年12月14日
胎児に影響のある感染症の代表は
梅毒と尖圭コンジローマです。
梅毒について
現在、梅毒の感染が増えているということです。
潰瘍は痛みも痒みもなく、リンパ節腫脹にも痛みはありませんが
リンパまで感染が進むと全身に広がります。
赤ちゃんに感染すると
成長してから歯のM状欠損や鞍鼻などの症状が出ることがあります。
尖圭コンジローマについて
尖圭コンジローマの90%以上はHPVⅥ型またはⅡ型が原因です。
妊婦が尖圭コンジローマに感染していると母子感染し
出生時の若年性再発性呼吸器乳頭腫(JORRP)発症リスクは約230倍上昇します。
治療法はイミキモドクリームを塗布します。
他に凍結療法、外科切除があります。
その他、
妊娠した時に発見され「子供か癌の治療か」という選択を迫られないためにも
妊娠する準備として子宮がん健診を受けておくことが大切です。
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがあります。
子宮頸がんの原因は高リスクHPV16と18の感染です。
以前は30代から40代が発症のピークでしたが
最近は20代でも罹患が出てきています。
子宮体がんは自覚症状として不正性器出血があります。
閉経を迎える50代にピークがあり
女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きいと言われています。