ミトコンドリアと「卵子の老化」
2017年12月16日
「卵子の老化」とよく言われますが、
どういうことなのでしょうか?
雑誌ニュートンに書いてあることを
載せてみたいと思います。
対策ができますものね(^^)/
「ミトコンドリア」は
細胞内に蓄積された糖分や脂質などの栄養分を分解して
エネルギーを生み出す細胞内小器官です。
ミトコンドリアで得られたエネルギーは
様々な生命活動の原動力になります。
卵子には
他の細胞より多くのミトコンドリアが存在します。
卵子が成長、受精、発生するまでには
莫大なエネルギーが必要だからです。
ところが卵子の老化に伴い
ミトコンドリアのDNA数は減ってしまいます。
このため、充分なエネルギーがつくられなくなり、
卵子の成熟や受精などに障害が出がちになります。
また、一方ミトコンドリアは
卵子の栄養分を分解してエネルギーを得る時に
「活性酸素」をつくり出します。
そしてこの「活性酸素」が
細胞内で働くさまざまな物質やDNAを傷つけてしまいます。
本来ミトコンドリアの中では活性酸素を消すシステムがあり、
過剰な活性酸素を除去してくれるのですが
老化した卵子では、この除去作用が低下してしまいます。
~以上 NEWTON 卵子の老化とは2012、10より~
ミトコンドリアというと
まず、高校の教科書に載っていたこの図が思い浮かびます。
間違いではないのですが
これは特殊な樹脂で固定され死んだミトコンドリアの断片です。
そして、一つの細胞に1個~10個というイメージですね。
本来のミトコンドリアは
糸状の集まりすべてがミトコンドリアです。
形は円錐形というより糸状です。
量の多さも模型図と違い、とても数えられそうにありません。
そして、細胞内にひしめく無数のミトコンドリアは
あちらこちらに向きを変えながら、くっついたり離れたりしながら
ダイナミックに動いています。
ミトコンドリアの働きは
栄養と酸素を取り込んでエネルギーをつくり出すことです。
ミトコンドリアには“休み”というものがなく
24時間休みなく働き続けています。
「卵子の老化」は
ミトコンドリアの減少でエネルギーが充分つくられなくなったこと、と
ミトコンドリアがエネルギーをつくる時出る「活性酸素」を充分に消去できないこと
と大きな関わりがあります。
ミトコンドリアは活性酸素で障害されると
壊れて死んでしまうので
負のスパイラルに陥ってしまいます。
卵子の老化、キーワードは
「ミトコンドリア」と「活性酸素」ですね。
活性酸素を消す食べ物療法が役立ちます。
「身体の中の活性酸素を消すシステム」が機能するように
栄養を整えましょう。