妊娠と歯の健康②妊娠性歯周炎(歯周病)と親知らずの炎症
2019年3月11日
妊娠と直接関係があるのは「妊娠性歯肉炎」ですが
実際には妊娠前から「歯肉炎」になっていることが多いです。
妊娠後はより悪化させた「妊娠性歯周炎」「妊娠性歯周病」
になる方が少なくありません。
「歯周病」はポリフィロモナスジンジバリスなど複数の細菌に
感染した細菌感染症です。
エストロゲンやプロゲステロンなど女性ホルモンには
歯肉病原細菌の増殖を助長する働きがあります。
また、妊娠中これらの細菌抗原に対する抵抗力が低下します。
その為、妊娠前に歯周病になっていると悪化し易いのです。
また親知らずの炎症(智歯周囲炎)も妊婦さんに多いです。
これは親知らずが斜めに生えてきて
少しだけ歯の頭を歯肉に出している場合に起こります。
妊娠初期には歯科医院を受診して
適切な治療を受けましょう。
妊娠安定期には多少の外科処置はできますが
思春期を過ぎたら
歯は早めに治療しておきたいものです。
健康プラス Vol21 より