甲状腺のホルモン異常に
2019年3月20日
いくつもの病院を回っても治らない原因不明の病気。
よく調べたら
「甲状腺ホルモンの異常が原因だった」
ということがあります。
症状としては
体重の増減、動悸、息切れ、めまい、耳鳴り、不眠などです。
代表的な甲状腺疾患はバセドウ病と橋本病です。
バセドウ病は患者の約8割が女性で
20代~40代に多いです。
橋本病は40代~50代の女性に多いです。
甲状腺ホルモン量は正常で自覚症状が全くないために
気づかないまま進行している人も多いようです。
甲状腺疾患は女性に多い病気ですので
不調の時は血液検査を受けて早めに対処しましょう。
■甲状腺ホルモン異常の病気は基本的に血液検査で発見できる
基準値
TSH(甲状腺刺激ホルモン) 0.35~3.80μIU/ml
FT4(遊離サイロトキシン) 0.7~1.7ng/dl
FT3(遊離トリヨードサイロニン) 2.2~4.1pg/ml
ToAb(抗サイログロビン抗体) 40以下 U/ml
TPOAb(抗甲状腺ペルオキシンダーゼ抗体) 50以下 U/ml
TRAb(抗TSH受容体抗体) 1.9以下 IU/L
考察:TSHの基準値は3.80μIUとなっていますが
2.5μIU以上は流産しやすいと言われております。
~数値のバランスで病気を見分けられる~
TSH高値
下垂体性TSH産生腫瘍 慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺ホルモン不応症 クレチン病
特発性粘液水腫
FT3,FT4高値 + FT3,FT4低値
甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症
亜急性甲状腺炎
無痛性甲状腺炎
ブランマー病
出産後一過性甲状腺中毒症
TSH低値
甲状腺ホルモンは、視床下部からの命令によって作られます。
視床下部は精神状態の影響を受けやすいため
ストレス、その他にも睡眠不足、食生活の乱れ(食品添加物・防腐剤の多いもの)
などの影響で命令がうまく出せなくなります。
命令が適切にされないので
ホルモンのバランスが乱れることになります。