「亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)」
2019年6月7日
『亀鹿二仙膠(きろくにせんきょう)』という処方は
日本では『亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)』という
健康食品として販売されています。
~「亀鹿二仙膠」のお話し~
「亀鹿二仙膠」は、歴史ある東洋医学の処方です。
配合される生薬は亀板(きばん)と鹿角(ろっかく)、クコシと人参。
体にエネルギーをみなぎらせ、気力を増し
心身の若々しさを保つ薬として古来重用されてきました。
不規則な食生活、ストレス、睡眠不足、加齢・・・現代人にとっても
非常に魅力ある処方です。
【いのちの源となる“腎精”】
東洋医学で考える「腎」は
成長、発育、生殖など
健康のもととなるさまざまな働きを担っています。
中でも最も重要なのが
生命活動の源とされる「精」を役割です。
“腎精”が充分あれば心身ともに充実し
活力にあふれた毎日をおくることができます。
反対に腎精が不足してくると
さまざまな不調が現れるようになります。
私たちはこの腎精の影響を色濃く受けながら生きています。
気力・体力・生殖能力などは
25~30歳にかけて最も高まり
あとは年齢とともにゆるやかに衰えてゆきます。
その結果現れるのが生殖能力の減退、視力の低下、全身のだるさ、冷えなどの老化現象
つまり腎が衰えた(腎の状態)、「腎虚」です。
【のぼせる腎陰虚と、冷える腎陽虚】
腎虚は、のぼせるタイプの腎陰虚と
冷えるタイプの腎陽虚に大別されます。
腎陰虚はおもに体内の水分(津液;しんえき)や血が不足した状態で
のぼせをはじめとする熱症状や口やのどの乾燥感、皮膚の乾燥などの症状です。
腎陽虚はおもに活動のエネルギーが不足した状態で
冷えやむくみ、精力減退(男性ではインポテンツ、女性では不妊)
などの症状が現れます。
先ほど腎虚は老化現象であると述べましたが
それは年齢とは必ずしもリンクしません。
現代人は食生活の偏りやストレス、過労などによって
負担が高まっていますから
年齢が若くても身体的に老化状態にある人は相当いる
と推察できます。
そうした方々にとって腎精を補って
体内に必要な物質(水分や血など)やエネルギー、潤いを補う生薬は
非常に大切であるといえるでしょう。
【陰陽双補のパワー】
東洋医学では、健康維持に必要な物質(血、水)と
それを体中に巡らせるエネルギー(気)がバランスよく存在している状態を
「健康」ととらえます。
ところがこのバランスは加齢や好ましくない生活習慣によって
すぐに崩れてしまいます。
亀鹿二仙膠
亀板は腎補陰、鹿角は腎補陽
クコシは肝腎の陰陽双方を補い、人参は補気薬として
バランスよく配合され
腎精を補い、陰陽、気血を充実させます。
少子高齢社会に役立つ素晴らしい処方といえます。
~以上 漢方の強化書より~
健康食品の「亀鹿霊仙廣」は顆粒状で
かすかにクコの甘い味がします。