ミトコンドリアと妊娠①「白砂糖の摂取」は妊娠に不利?
2019年7月5日
「白砂糖の摂取は妊娠に不利」ということを
よく聞きます。
どうしてでしょうか?
卵子の周りには顆粒膜細胞という細胞が存在します。
この「顆粒膜細胞」は
言うなれば「卵子のお世話係」です。
この「顆粒膜細胞」の働きは
卵子の成長を左右する大きな要素です。
顆粒膜細胞の中のミトコンドリアという小器官が存在していて
ミトコンドリアはエネルギー(ATP)をつくります。
教科書でよく見た「ミトコンドリア」はイラスト図で
静かに止まっているように見えますが・・・
特殊な顕微鏡の観察では・・・
細胞内でひしめく無数の「ミトコンドリア」があちこち向きを変えながら
競うように動き回っています。
ダイナミックな動きです。
ミトコンドリアはエネルギー(ATP)をつくる器官ですから
顆粒膜の働きは「顆粒膜のミトコンドリアの元気さ」に左右されます。
ミトコンドリアは休みなく働き続けます。
お金はためておくことができますが
エネルギー(ATP)はそのままの形で身体に貯めておけず
つくり出されるとすぐ消費されるのです。
ミトコンドリアには休みがありません。
ATPをつくり出す源は
食事によって得られる「栄養素」と呼吸によって得られる「酸素」です。
ミトコンドリアは高血糖時に活動が鈍ることが分かっています。
つまり・・・
白砂糖を控える→血糖状態を低く保つ→ミトコンドリアが活発化
→顆粒膜細胞が活発化→卵子の質が上がる→妊娠し易くなる
ということになります。