抗リン脂質抗体(抗カルジオリピン抗体・ループス抗凝固因子・ワッセルマン擬陽性)と不育症
2019年11月13日
抗リン脂質抗体(aPL)には
抗カルジオピリン抗体(aCL)
ループス抗凝固因子(LAC)
ワッセルマン反応(STS)擬陽性などが含まれます。
これらの抗体が認められ動脈・静脈の血栓症、血小板減少症、習慣性流産などの症状があると
抗リン脂質抗体症候群(APS)といわれます。
全身性エリトマトーデス(SLE)などの膠原病や
自己免疫疾患に認められることも多いですが
原発性APSもあります。
原因は不明とされています。
治療法としては
原発性の場合は抗凝固剤が主体になります。
続発性APSでは
原疾患に対する治療と併せて抗凝固療法を行います。
抗凝固療法としては
抗血小板剤(低用量アスピリンなど)や
抗凝固剤(ヘパリン、ワルファリンなど)
線維素溶解剤(ウロキナーゼ)を病態に応じて選びます。