生命力が高い卵子を育むために
2016年11月26日
女性は生まれた時点で卵子の元の細胞が
既に、卵巣に存在しています。
女性が女性のお母さんの胎内にいた時から
「卵子の元」は存在しているのです。
昔から、『食べた物は3代に及ぶ』と言われていますが
本当にお母さんのお母さんの食べ物や生活環境は
3代まで直接的に影響するのですね。
「卵子を育むこと」は
3代目まで影響することにもなります。
胎内で授かっている卵子を成長させ
良い状態で排卵させるには・・・
~卵子の成長は180日
とりわけ、急成長する最後の90日~
「卵子の元」が成長するのには180日かかります。
そして、とりわけ最後の90日は
卵子がラストスパートで育まれます。
生理周期でいうと3周期、
「卵子の元の細胞」はホルモンの影響を受けて
ラストスパートでグングン成長することになります。
「ずっと少しずつ成長するのか?」
というとそうではなくて
低温期の時にグングン成長します。
ですから
「低温期に卵子の成長と質が決まる」と言えます。
「どうして低温期にグングン成長するのか?」というと・・・
卵巣の中で卵子の周りには
“顆粒膜細胞”という細胞が取り巻いています。
顆粒膜細胞は主に低温期にFSHリセプターができ
脳から出るFSHというホルモンを受け取ります。
顆粒膜細胞はこのFSHを受け取ると
“エストロゲン”をつくり出します。
エストロゲンは卵子の成長を助けます。
卵子の質や内膜の厚さを充分にする為には
エストロゲンの量が大切です。
FSHリセプターができるのは低温期のみ
低温期のみ顆粒膜細胞にレセプターができ
顆粒膜細胞にリセプターができた卵胞のみが成長してゆきます。
そしてある程度まで成長した卵胞は
今度は自らFSHレセプターをつくれるようになります。
FSHレセプターをもった卵胞は
低温期にでるFSHの刺激を受けて
エストロゲンを分泌して成長します。
エストロゲンはFSHの刺激で分泌されるので
低温期にFSHリセプターがたくさんできると
反応がよく
卵子の成長と質がよくなります。
低温期にできるLHリセプター
LHレセプターも低温期にできます。
LHは排卵する時に起こるLHサージや
高温期に出すプロゲステロンの分泌に関わっています。
低温期にLHレセプターがしっかり増えると
排卵し易くなり
妊娠継続に関わるプロゲステロンも
充分に分泌するようになります。
低温期に卵胞は成長する
つまり、低温期に
卵胞を育て内膜を厚くするのに関わるFSHレセプターが増え
高温期に妊娠継続に関わるLHレセプターも増えるのです。
低温期にしっかりレセプターを増やすことで
卵子の質と妊娠継続する力が関わってきます。
FSHレセプターが充分にできると妊娠に有利
代謝が落ちたり
糖鎖栄養が足りないと
FSHレセプターをつくる力が落ちます。
そうするとエストロゲンが上がらないので
脳はFSHをどんどん分泌させます。
エストロゲン値は低く
FSH値は高いという状態です。
卵子はしっかり育たず
子宮内膜も厚くならない状態です。
●年齢は遡りできなくても
代謝をよくすることはできます。
漢方がお手伝いできます。
●糖鎖栄養が充分あると有利なので
積極的に補給しましょう。
糖鎖栄養は
現代人は平均で必要量の60%しか摂れていないといいます。
これでは妊娠に不利です。
糖鎖栄養の不足は
不妊を始め
自己免疫疾患やアレルギーなど
様々な身体のトラブルの原因でもあります。
妊娠時ばかりでなく
生涯に渡り、積極的に摂ってゆきたい栄養です。
糖鎖栄養は山芋、オクラ、ツバメの巣などに含まれています。
特に卵子がグングン成長する低温期は
多めに摂りたいです。
男性の精子にも良い影響がありますので
ご夫婦お二人で摂りましょう。
コメントを残す