不妊治療における「厚すぎる子宮内膜」と「子宮内膜増殖症」について
2024年1月18日
子宮内膜はいわば受精卵が着床するふかふかのベットです。
排卵が起きる前後は10㎜以上になり
妊娠が起きる為には8㎜以上が必要と言われます。
では「子宮内膜は厚ければ厚いほどいいか?」ということはなく
厚すぎる子宮内膜も問題があります。
~今回は「厚すぎる子宮内膜」についてまとめます~
ズバリ、子宮内膜が厚すぎるのは
「慢性ストレス状態でエストロゲンが過剰に分泌されるため」です。
では「なぜ慢性ストレス状態だとエストロゲンが過剰に分泌されるか?」ですが‥・
慢性ストレス状態でコルチゾールの分泌が過剰になります。
過剰のコルチゾール分泌でアロマターゼという酵素の分泌が活発になります。
アロマターゼ酵素はエストロゲンを過剰に分泌させます。
アロマターゼ酵素によって過剰になったエストロゲンは子宮内膜を過剰に厚くさせます。
~なぜ「子宮内膜が厚すぎる」のは妊娠に不利なサインなのか?~
慢性ストレス状態ではFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌は少ないので
卵胞は発育不良になっています。
発育不良の卵胞が無理やりエストロゲンを分泌させられたので
卵胞は疲弊し、よい卵が育っていないからです。
不妊治療は年齢との兼ね合いなどストレスが慢性にかかりがちです。
慢性ストレス状態は女性ホルモンの分泌異常に大きく影響します。
慢性ストレスで起こる身体の状態を矯正しながら不妊治療をしたいものです。
自然のものでエビデンスがあるものがお手伝いできますので
あづみ漢方薬店に相談くださいね。
※妊娠を希望する場合でなくても慢性ストレスで子宮内膜が厚くなり過ぎる状態では
生理が重くなったり、脂肪を蓄え易くなるので肥満につながります。
また、エストロゲンの過剰分泌が続くことで
乳腺症、乳がん、子宮筋腫、子宮内膜増殖症、子宮体癌、子宮頸がん
などのリスクが高まります。
子宮内膜増殖症は更年期や月経不順の女性の不正出血などの症状を起こします。