受精率と着床率を上げる為に②
2017年12月25日
受精率と着床率を上げる為に①で
染色体を正常に保つことが大切ということを載せました。
理論上、これで80%成功率が上がることになります。
残りの20%はどんなことでしょうか?
生殖補助医療では
受精卵を“移植”して子宮内膜に付着します。
移植という方法で「受精卵」が子宮内膜に付着すれば
すべて着床するかというと残念ながらそうとも限りません。
「子宮内膜」が「受精卵」を見分ける作業が存在します。
「子宮内膜」の糖鎖と「受精卵」の糖鎖で情報のやり取りを行い、
「子宮内膜」が認識して始めて受精卵を奥に迎え入れます。
それには、子宮内膜の細胞と受精卵の細胞の両方に
糖鎖のアンテナが充分の数存在し、
きちんと機能する必要があります。
しかし現代人は糖鎖アンテナの数が不足し
機能も不全傾向があるということです。
現代人の食事では糖鎖栄養が摂り難くなっている為です。
ですから、糖鎖アンテナを充分つくる為には
糖鎖栄養を補給する工夫が必要です。
ショウキT-1(タンポポ茶)で糖鎖栄養が摂れます。
また、移植前の内膜血流が多いほうが
妊娠率が高いということがわかっています。
ショウキT-1(タンポポ茶)を飲むと毛細血管が開くので
子宮内膜の血流量が増えます。
さらに、着床の為にはいくつかのサイトカイン(体内物質)も必要です。
サイトカインとは
ホルモンに似た働きをする体内物質で
私たち自身の細胞から分泌され「情報を伝達する」働きをします。
着床に関わるサイトカインには
「リフ」と「トランスフォーミング成長因子β」などがあります。
リフ(LiF)というサイトカインは
エストロゲンやプロゲステロンの分泌に伴い産生され始め
着床を促す働きをします。
トランスフォーミング成長因子β(TGF-β)は
細胞を増殖させる働きがあり
子宮内膜においては受精卵の発育を助ける、とても重要なサイトカインです。
これらの着床に必要なサイトカインは
アグリコン型イソフラボンによって分泌が促進されることがわかっています。
アグリコン型イソフラボンとは
大豆を麹菌で発酵させると得られるものです。
代表的な食品が味噌です。
やはり日本食は優れているのですね(^^)/
でも妊娠に特化して効果を得るためには
1日に味噌汁1杯くらいでは足りないのです(-_-;)
大丈夫です!
サプリメントとして開発されたものがあるので利用しましょう。
アグリコン型イソフラボンのサプリメントは2種類あります。
冷え性の方と冷え性でない方で
使い分けをすると経験上、効果が良いです。
よくご相談くださいませ(^^)/
また、アグリコン型イソフラボンの摂取で
受精卵が着床する時に接着剤のような働きをする「グリコデリンタンパク質」が
増加することも認められています。
アグリコン型のイソフラボンは色々な方向から着床を助けるのですね。
生殖補助医療では「着床」がポイントになります。
自然妊娠ではさらに必要なことがあります。
それについては次に載せたいと思います。