卵胞を大きく育てる
2018年10月12日
卵胞は卵細胞とそれを取り巻く体細胞(顆粒膜細胞、莢膜細胞)から成り立っています。
採卵をする時など、超音波検査で卵胞の大きさを測定します。
卵胞径が12mm程度になってからは
1日約2mmのペースで成長し
排卵前日には18~23mm
排卵直前には21~27mmの大きさになるのが標準的です。
この大きさまで成長しないということは
顆粒膜細胞が少ないということが言えます。
顆粒膜細胞は卵母細胞に栄養を与え、成熟させる働きがあります。
ですから、「卵胞の大きさ」は卵子の質の指標の一つです。
あるドクターは経験的に23~25mm位の大きさの卵胞は
質の良い卵子が入っていて
胚盤胞まで育つ確率が高いそうです。
「卵胞の大きさが小さい」方は
「顆粒膜細胞を増やす」ことをすればいい訳です。
顆粒膜細胞を増やすには、排卵誘発剤(代表:クロミッド)かFSH製剤を使います。
排卵誘発剤は脳に働いて、下垂体からLH・FSHの分泌を促し
間接的に卵胞発育を刺激します。
排卵誘発剤が無効な場合には
脳下垂体ホルモンFSHと同じ作用を持つ薬剤を筋肉注射する方法があります。
しかし、卵巣過剰刺激症候群を起こす可能性が高いのも事実です。