鉄欠乏性貧血と亜鉛欠乏性貧血 妊娠貧血への効果
2018年7月13日
妊娠中の貧血は赤ちゃんの為にも、ママの為にも
ぜひ治しておきたいですね!
妊娠中の貧血は「亜鉛欠乏性貧血」が多いので
オイスターはとてもいいです。
その理由をアップしてみたいと思います(^^)/
貧血というと
「鉄分」が不足して起きる「鉄欠乏性貧血」が有名ですが
貧血の半分は「鉄と亜鉛」が不足して起こる「亜鉛欠乏性貧血」です。
女性6200名の内、11%が貧血で
貧血の方の48%の方は「鉄」を補給しただけでは改善せず
「鉄と亜鉛」の両方を補給した時、改善したという学術調査があります。
この調査から、貧血の方の半分は「亜鉛と鉄」が不足している
「亜鉛欠乏性貧血」だったということがわかりました。(Jounal of the American College of Nutrition 1998)
『亜鉛が不足すると、どうして貧血になるか?』というと
赤血球膜は、主にタンパク質でできていますが
亜鉛が不足するとタンパク合成がうまくできず
赤血球膜がもろくて弱くなります。
細い毛細血管を通る時、
赤血球膜がもろいと、破裂してしまうからです。
妊婦さんは赤ちゃんの成長の為に
自分を犠牲にしても亜鉛、鉄、銅など与えてしまいます。
特に「亜鉛」は普通の食事では摂り難いミネラルですが
赤ちゃんが成長するのに沢山必要です。
「妊娠していない時の血中亜鉛濃度に対して
妊娠後期の血中亜鉛濃度は三分の一」(-_-;)
という調査結果があります。 (Biomed.Res.Trace Elements 1998,日本臨床栄養学会誌2000)
~妊娠中の貧血に対しての調査・・・妊婦さんには「亜鉛欠乏性貧血」が多い~
妊娠中の貧血検査で、ヘモグロビン値が11.0g/dl未満の妊婦さん36名に対して
「亜鉛」だけを投与して治療をした妊婦さんは、
血清鉄が低下し貧血が改善しませんでした。
「鉄」のみを投与して治療を行った妊婦さんは
血清亜鉛濃度が低下して
貧血は改善しませんでした。
「亜鉛と鉄」両方を投与した妊婦さんだけが
ヘモグロビン濃度が上昇し、貧血が改善しました。 (Biomed.Reds.Trace Elements 1998)
≪ヘモグロビンとは?≫
ヘモグロビンとは赤血球の中にある血色素のことです。
貧血では、ヘモグロビン値は低下します。
基準値は女性では11.4~14.6です。
妊娠時は「亜鉛欠乏性貧血」が多く
亜鉛欠乏性貧血には「鉄と亜鉛」の両方の補給が必要です。
「鉄」だけ積極的に補給すると、「亜鉛」を追い出してしまうので
「鉄と亜鉛」を同時にバランスよく摂ることが大切です。
栄養は食べ物から摂るのが一番ですが、
バランスよく摂るといっても難しいですね(-_-;)
大丈夫!
亜鉛と鉄を
バランスよく補給したいですね(^^)/
妊娠中は赤ちゃんの分と自分の分の栄養が必要なので
オイスターは多めに飲みたいですね。