精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)
2016年7月4日
精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は
陰嚢静脈での蔓状静脈叢(つるじょうじょうみゃくそう)がふくれ
うっ血してこぶ状になっているものです。
思春期以降の男性に よく発生する症状で
一般男性の約10%に存在します。
不妊治療の男性には25~40%認められています。
精索静脈瘤のために違和感や鈍痛を感じる方もおられますが
多くの方は自覚症状を感じていません。
「なかなか妊娠しないのでご主人も検査を受けたら
見つかった」という方が大部分です。
解剖学的に左側に逆流が発生しやすいので
ほとんど左側に発生します。
精索静脈瘤があると血液が逆流するので精子形成に不利です。
「血液が逆流するとどうして不利か」というと
精巣内が低酸素になること
陰嚢が体温上昇すること
ホルモンの乱れが起こるため
など3つの原因があります。
精索静脈瘤は熟練した医師の触診ですぐに診断がつきます。
御主人が精索静脈瘤の手術をしたところ
すぐに精子の状態がよくなり
奥様は自然妊娠された方がおられます。
御主人も早めに受診されたほうが有利です。
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